応量器~素材引き立つ、感謝の器~
簡素は美しさの原点であり、そして、終着点でもある、
簡素になればなるほど
そのものが際立って美しい
応量器(おうりょうき)は、 禅宗の修行僧が使用する食器で
器にそれぞれに定められた食事を盛り、
托鉢の際には布施を受けるものとして使用されていました。
サイズの異なる6つの器がセットになっており
異なる大きさの食器はひとまとめに収納出来る便利なものでもあります。
無駄を削ぎ落としたシンプルなフォルム。
食事を頂くということを際立たせる応量器で
命を頂くこと、命を受け取りつなぐ豊かさを感じ取って下さい。
禅宗曹洞宗の本山がある、福井県の職人が
一つ一つ手作業で丁寧に仕上げるその技は
760年の長きにわたり、変わらない修行僧の
生活スタイルを支え続けてきたものです。
初めはつやつやと美しい漆が
長く、ご愛用いただく中で、風合いがかわってゆく
様子も楽しみながら、生涯お付き合いいただけるものと
なれば幸いです。
※応量器は主に曹洞宗の呼び方で、臨済宗では持鉢(じはつ)、
黄檗宗では自鉢(じはつ)とも呼ばれてます。
応量器サイズ:Φ13.6 × 高さ6.3cm
匙 21.2cm
箸 23.5cm